ほうれん草の収穫鎌選びのコツ!素材や鎌の種類をチェックしよう

農業ノウハウ

ほうれん草を収穫する際に、収穫鎌を使ってみたいと思ったことはありませんか。「鎌」は古くから利用されている農具で、作物の収穫に使用することもあります。近年ではほうれん草専用の収穫鎌を見かけることもあるので、購入を検討される方もいると思います。

この記事では、収穫鎌の選び方や種類ごとの特徴と、ほうれん草の収穫を効率化させるポイントをご紹介します。

ほうれん草の収穫に鎌は向いているの?

収穫鎌は葉物野菜の収穫に向いている

「鎌」は古くから使用されている農具として知られており、一説では弥生時代でも使われいたと言われています。長い歴史がある道具なので使い勝手などの改良が重ねられ、近年では形状のバリエーションも豊富です。

日本で一般的に使われている鎌は、片手で持てるサイズで三日月のように曲がった刃をしています。この刃の形状を生かし、使用するときは自分から向かって奥から手前に引き寄せるようにして刈り取ります。

このようにして使用する鎌は、草や作物などを刈り取る際に使用するため、葉物野菜の収穫にも適しています。刃の厚さなどでどのような草木に使用するかが変わるので、葉物野菜は比較的薄めの刃が用いられている鎌が使いやすいでしょう。

お手頃価格で手に入る

収穫鎌は、園芸用品や生活雑貨を扱っているホームセンターなどで販売されています。価格は作られている材質などで変化しますが、安いものであれば1,000円を下回る金額で見つかるでしょう。

収穫鎌には菜園用や野菜用などとして売られているものもありますが、ほうれん草用として販売されている専用鎌もあります。使いやすさは好みもあると思いますので、手に取ってみると使用時のイメージがつきやすいのではないでしょうか。

鎌には複数の種類がある

草刈鎌

鎌にはいくつもの種類がありますが、ここでは大きく分けて5つの種類をご紹介します。そのうちのひとつ「草刈鎌」は、鎌の中でもよく見かけることの多い鎌で、薄い刃で作られていて切れ味が良いのが特徴です。

刃が薄い分だけ鎌自体の重さも抑えられるので、腕が疲れにくくスパスパと草や野菜を刈り取れます。この鎌を使うのに向いているのは柔らかい葉なので、雑草に使うのであれば春先から夏頃の茎が固くなる前の草に使うと良いでしょう。

中厚鎌

中厚鎌は上記の草刈鎌より厚い刃で作られていて、刃こぼれしにくくなっている鎌です。薄い刃に比べて刃の強度が上がるので、草刈鎌では刃こぼれしやすい固めの雑草などを刈り取る際に使用します。

夏~秋にかけてどっしりと構えるように生えた雑草を刈り取る際は、中厚鎌を使うと切れ味を維持しながら刈り進めやすいでしょう。

木鎌

木鎌はさらに刃を分厚くすることで、刃の強度を高めた鎌です。草刈鎌や中厚鎌よりも刃の厚みがあるため、鎌自体の重さもずっしりとしています。刃に厚みがあるので草刈鎌や中厚鎌では刈り取りが難しい小枝や雑木を処理する際に使う道具です。

草刈鎌や中厚鎌の柄に比べて木鎌の柄は太くなっていて、力を入れやすい形状となっているので、刃こぼれが気になる固い枝を処理するときに活用しましょう。

鋸鎌

鎌には刃の厚みだけでなく、刈り取りやすさを向上させる工夫が施されたものもあり、そのひとつとして「鋸鎌(のこぎりがま)」があります。刃の部分がギザギザとした形状になっていて、繊維質で通常の鎌では刈りにくい草などに使います。

特徴的な刃をしているので刃を研ぐ際は手間がかかりますが、稲刈りを行う際に使われることが多く、日本の農業を支えてきた鎌と言えます。

草取鎌

これまでに紹介した4つの鎌とは形状が異なり、刃の部分が鍬(くわ)のように取り付けられ三角に近い形をした刃が付いている鎌を「草取鎌」と呼びます。自分に向かって手前に引き寄せるように刈り取るので、使い方は他の鎌と同様ですが、草取鎌は地面を削るように使います。

土から生えた雑草を削り取るようにかき集める鎌で、雑草の根を掘り起こしながら処理する際にも役立ちます。このように、鎌は使用目的に合わせて適した種類を選ぶことが可能です。

鎌選びは素材もチェックしよう

全鋼・鋼付タイプ

鎌の種類はこれまでに紹介した形状の違いだけでなく、刃に使用している金属の種類の違いもあります。「とりあえず使える安い鎌が欲しい」と思ったときに、候補となるのが全鋼タイプの鎌でしょう。

全鋼タイプは価格が安く切れ味も良いのが特徴で、試しに使ってみたいときや単発的に使いたいときに重宝します。しかし、刃がサビやすい特徴があるので、同じ鎌を長期的に使いたいと思っている場合は不向きかもしれません。

ひとつの鎌を長く愛用したいときは、刃を研ぎながら使える鋼付タイプです。価格は高くなりがちですが、切れ味を復活しながら使えるので長く使えます。ただしこちらもサビやすいので、お手入れは必要です。

ステンレス鋼タイプ

「刃のメンテナンスを簡単に済ませたい」という方の候補となるのが、ステンレス鋼タイプです。こちらは全鋼タイプや鋼付タイプに比べて切れ味が劣りますが、ステンレスの持ち味であるサビにくい性質があります。

ステンレス鋼の刃は刃こぼれしても研げないというイメージがある方もいると思いますが、近年は自分で研磨できる商品も販売されています。研げるものはパッケージに記載されているので、選ぶ際に見てみると良いでしょう。

ほうれん草の収穫は鎌以外の道具もある

ハサミや収穫包丁

ほうれん草を収穫する際に使用する道具は、専用も売られている収穫鎌の他に、ハサミや収穫包丁を使う方法もあります。少量の収穫であれば、家庭用のキッチンバサミなどで切ることも可能ですが、量が増えるとハサミの開閉に疲れを感じるかもしれません。

収穫包丁は使い方が収穫鎌と似たようなイメージですが、刃の形状が三日月型ではなく直線的になっています。鎌の形状が使いにくく感じるときは、収穫包丁がひとつの候補となるでしょう。

根切り機や収穫機

収穫鎌やハサミなどを使うよりも効率よくほうれん草の収穫をしたいときは、根切り機や収穫機が候補となります。この二つを簡単に分けると「根切り機はほうれん草を刈り取る道具」「収穫機はほうれん草を刈り取り拾い上げる道具」です。

立ったまま作業が行えたり乗車して歩かずに使えたりと、手作業だった収穫鎌やハサミでの収穫作業に比べて時間や体への負担が軽減されるのが特徴です。できる限りの労力を減らすのであれば収穫機が候補となりますが、一般的に機能や性能が良くなるほど価格も高くなるので、予算の都合やどこまでの機能を求めるのかを検討材料にすると良いでしょう。

ほうれん草の収穫は「スリム君イエロー令和」におまかせ!

収穫の労力が削減できる

昭和7年創業、令和4年に創立90年を迎えた歴史あるカミイエ農機具製作所では、ほうれん草の収穫に特化した根切り機「スリム君イエロー令和」の販売を行っています。

スリム君イエロー令和は手押しタイプの根切り機となっており、手押し車を押し歩く要領で使う、立ったままほうれん草の根切りができる農機具です。収穫機ではないので刈り取ったほうれん草は拾い集める必要がありますが、その分低コストで導入できる便利アイテムとなっています。

導入しやすい価格帯

ほうれん草の刈り取りから拾い集める作業までを行える収穫機は、性能が高い故に購入価格も高くなりがちです。エンジンを使うものが多いことから、燃料代などの維持費もかかるでしょう。

スリム君イエロー令和は手で押すだけなので燃料代はかからず、維持費にかかるコストを抑えられます。また、収穫機に比べてリーズナブルな価格で購入でき、メンテナンスを行う際の専門知識も少なく済むので取り扱いやすい商品となっています。

国産の道具を使ってみよう

カミイエ農機具製作所は北海道を拠点としているため、農業の知見も豊富です。実際に農家さんに使用いただくことで改善点を見つけ改良を重ねていますので、スリム君イエロー令和もバージョンアップすることで従来品に比べて使い勝手も向上しています。

また、長くご愛用いただくためにメンテナンスもご自身で行えるよう工夫を重ねています。日々のメンテナンスは油を塗り刃の状態を整える程度ですが、刃やタイヤは消耗品なのでいつかは使えなくなってしまいます。そのような時はご連絡いただくことで、パーツを取り寄せて交換しながら使えるよう配慮も行っています。

まとめ

ほうれん草に収穫鎌を使うのであれば、軽くて切れ味が良い草刈鎌や専用鎌を使うと良いでしょう。しかし、このような鎌は安価で購入できる一方で、根本近くまで手を伸ばさなければならず、しゃがんだり前かがみになったりと収穫にかかる労力も大きくなります。

維持費はなるべくかけずにもう少し楽な収穫方法を試したい方は、ぜひカミイエ農機具製作所のスリム君イエロー令和をお試しください。疑問点などはお気軽に下記お問い合わせフォームやLINEなどからご相談いただけます。

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