カーポートの費用はいくら?規模ごとの違いや安く抑えられるタイプ

農業ノウハウ

車に乗ろうと玄関を開けると豪雨。急いで車のドアを開けて乗り込んだのに髪も服もびしょ濡れに……。青空駐車をしていると、このような経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか。

このようなとき、駐車スペースに屋根を付ける候補のひとつにカーポートがありますが、自宅の駐車スペースに雨や日差し対策としてカーポートを設置したいと思ったとき、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。予算は設置予定の規模やタイプによって大きく変化します。

この記事では、カーポートの設置にかかる費用にはどのような項目があるのか、どのくらいの予算で設置できるのかといったカーポートの設置を検討する際の疑問を紐解いていきます。

カーポートの設置にかかる費用は3つある

カーポートの商品代

カーポートの設置にかかる費用を調べるときに、まず商品代金を調べる方は多いのではないでしょうか。カタログやショッピングサイトなどで価格が確認できるので、どんなカーポートを設置するかを検討する際に、見かける機会も多くなることでしょう。

柱と屋根で形を作るカーポートですが、選ぶ商品によって材質や設計は異なります。デザインによってカーポート自体の強度や耐久性も異なるので、地域に適した商品を選びましょう。

設置にかかる工賃

カーポートの商品を購入したときは、設置を業者に依頼するのが一般的でしょう。この際の工賃はカーポートの商品代金の他にかかる費用となるので、予算を検討する際は商品代金と工事費用を合わせて考える必要があります。

工事にかかる費用は依頼する業者や設置するカーポートの種類や大きさによって変化するので一概には言えませんが、目安として1台用のカーポートを設置する際は5万円程度からとなることが多いようです。

オプション費用

カーポートの設置自体は商品代金と工事費用ですが、「目隠しパネルを設置したい」「地面をコンクリートにしたい」「人感センサーライトを付けたい」などのように、プラス要素に対して費用がかかる場合もあります。

便利なオプションは多ければ多いほど利便性が高くなりがちなので、付けたいと思う項目が多くなってしまうこともあるでしょう。しかし、希望する内容によって料金も大きく変化するので、決められた予算内で検討するときは優先度の高いものから選択していくことがおすすめです。

カーポート本体の価格はいくら?

規模やデザインで変化する

カーポートは柱と屋根で作られますが、規模やデザインは複数あります。例えば、以下のような違いです。

  • 柱が片側にある、両サイドにある、後方にある
  • 平らな屋根が付いている、カーブを描いた屋根が付いている
  • 素材が光を通す、通さない
  • スペースが1台分、2台分、3台以上
  • 物干しポールや棚が付いている
  • 強風や積雪に強い、弱い

これらの違いが家の外観に影響する場合もあれば、住んでいる地域の環境への耐性に影響する場合もあるので、ある程度選択肢が決まってくることもあるでしょう。予算はもちろんのことながら、カーポートの設置にどのくらいのスペースが確保できるかなども確認して、利便性が向上できるデザインを選ぶことが大切です。

メーカーによっても異なる

カーポートの設置はオーダーメイドと既製品の2つの選択肢があり、既製品を選ぶ場合はどのメーカーにするかという部分で悩むこともあるでしょう。メーカーによってデザインが異なり、選べるオプションの種類なども異なります。

メーカーごとにカーポートの価格は異なりますが、安価な商品から高価な商品まで幅広く販売されている傾向があるので、デザイン性や予算と相談しながら検討すると良いでしょう。また、有名メーカーの物であれば後付け可能な純正の専用パーツが手に入ることもあるので、デザインの統一感が生まれやすいといったメリットもあります。

カーポートの種類

安く抑えられるタイプ

「なるべく安くカーポートを設置したい」と思ったときに候補のひとつになるのが、ポリカーボネート素材の屋根で出来たタイプです。ポリカーボネートは光を通す素材なので明るさを確保することができ、ある程度の衝撃に耐えられることから、低価格帯のカーポートで使用されることが多い素材となっています。

一方で、強い風や積雪への耐久度は他の素材に比べて低いため、台風が多い地域や豪雪地帯などのような強度の必要な地域では好まれない傾向があります。商品の詳細にはどのくらいの風や積雪に耐えられるかが記載されているのでチェックしてみると良いでしょう。

強度の強いタイプ

「ポリカーボネートだと強度が心配……。」という方は、ガルバリウム鋼板を検討してみてはいかがでしょうか。ガルバリウム鋼板は光を通しませんが、強度の高いカーポートではこの素材を使用している屋根が多いです。

また、支えとなる柱の本数などを増やすことで、カーポートの強度もより強くなります。どっしりと構えたカーポートを設置したい方は、このような素材でできた強度の高い商品を選ぶと良いでしょう。

デザイン性の優れたタイプ

素材や価格にこだわらない場合は、家の外観に合うデザインのカーポートを選んでみてはいかがでしょうか。市販化されているカーポートには実用性だけを意識した柱と屋根の配置だけでなく、外観のデザイン性にこだわった商品も見つかります。

未来的なデザインや高級感のあるデザインなど、一風変わったデザインが選べることから近隣の住宅と異なる個性的なカーポートを設置できます。

カーポートの費用の目安【安く抑えられるタイプ】

1台の場合

カーポートを設置するときにかかる費用で最低限の予算を検討すると、「安く抑えられる素材を使った1台用のカーポート」が候補となります。メーカーやデザインによって価格は異なりますが、安いものであれば10万円程から見つかるでしょう。

中には10万円を下回るカーポートも存在し、「同じようなデザインなのに安い物があった」というケースもあるので、選ぶときは安さに惹かれてしまうこともあるかもしれません。しかし、実際に使っているとサビやすく感じてしまったり、思った以上に強度がないこともあるかもしれないということを考慮して購入前に安い理由を確認しておくと良いでしょう。

2台の場合

素材を使っていて2台分の駐車スペースが確保できるカーポートは、1台分×2の20万円くらいから見つけることができ、形状などによって40万円程になることも少なくありません。2台分のカーポートを選ぶときはおよそ5メートルの幅があると、ゆとりを持って駐車することが可能です。

価格はサイズによっても異なるので、2台分とはいえ小さなサイズの3.6メートルサイズを設置してしまうと、「普通車2台は入らなかった…」などのように、設置後に後悔してしまう可能性もあります。

それ以上の場合

3台分や4台分のように大きなカーポートを設置しようとすると、50万円以上の費用がかかることが多くなります。3台分のカーポートの場合は、幅がおよそ7メートルから8メートルほど必要です。

また、大きくなればなるほど設置時の作業人数も増えるので、工賃も高くなるのが一般的でしょう。サイズが大きくなればなるほど柱の本数が増えやすいので、利便性や強度との兼ね合いも確認しながら選ぶことがおすすめです。

カーポートの費用の目安【強度の強いタイプ】

1台の場合

台風が多い地域や豪雪地帯など、「がっしりとしたカーポートを設置したい」と言う場合は、これまでに紹介したカーポートよりも値段が高くなります。目安として1台分のカーポートの場合は30万円くらいから見つかり、選ぶものによっては60万円を超えることもあるでしょう。

どのくらいの強度が必要なのかによって選択肢も変化するので、お住いの地域の傾向と商品の耐久性を確認して選びましょう。

2台の場合

2台分になると1台分×2より若干安いものも見つかりますが、低価格帯のカーポートに比べてかかる予算は大きく変化します。低価格帯の2台用カーポートが20万円ほどから見つかるのに対し、耐久性に優れた物になると安くても50万円くらいはかかります。

また、より頑丈な設計を選ぶと100万円近い価格になることもあるでしょう。強度が必要な地域での設置は頑丈であればあるほど良いのはもちろんのことですが、壊れずに使える程度の強度を選ぶという方法が安いカーポートを建てる手段のひとつです。

それ以上の場合

強度の高いタイプで3台用や4台用のカーポートを設置しようとすると、3台用であれば80万円くらいから見つかります。4台用になると300万円を超える価格帯のものも見つかるので、必要な強度によって予算は大きく変化するでしょう。

見た目は複数車両専用に作られているほうがスッキリと見えるものですが、駐車する台数が多い場合は、1台用と2台用のカーポートに分けて設置することも選択肢になります。

カーポートの費用の目安【デザイン性の優れたタイプ】

1台の場合

カーポートを設置する際に価格が高くなりやすいのが、デザイン性の高いタイプです。強度に優れたタイプと同じくらいの価格で設置できるものもありますが、注文方法によってはデザイン料がかかることもあるでしょう。

また、デザイン性を高めるために通常のカーポートでは不要である部分へ装飾が施されることで、使用する材料が増えて価格も高くなることが考えられます。市販品で一風変わった1台用のカーポートを探すと40万円くらいから見つかりますが、中には90万円近い価格で販売されているものも見つかります。

2台の場合

2台用になると90万円くらいから雰囲気が異なるカーポートが見つかり、上限は見えなくなってきます。数百万円する市販品も少なくないので、オシャレで個性的なデザインを求めれば求めるほど、価格も高くなるでしょう。

駐車スペースを覆う屋根が柱を超えて玄関まで伸びるように間口が延長されたデザインなどもあるので、選ぶデザインによっては見た目だけでなく利便性の向上も期待できます。

それ以上の場合

3台以上のカーポートになると、市販品では物珍しいデザインを探すことが難しくなってきます。日本国内で設置されているカーポートは1台用や2台用が主流なので、それを超えると商品数も少なくなってしまうのでしょう。

たくさんの車を停められるような個性的なカーポートを設置する場合は、オーダーメイドを検討されてみてはいかがでしょうか。費用は低価格帯で設置できるカーポートより安くすることは難しいと予想されますが、家の雰囲気に合った理想のデザインが設置できるでしょう。

カーポートと車庫ならどっちが良いの?

カーポートの特徴

車の駐車スペースに設置する候補として、カーポートや車庫がありますが、この2つはどのような違いがあるのかをご存じでしょうか。呼び分けの定義では、設置時の構造で判別されています。

カーポートは壁が無く屋根が設置された駐車スペースを指し、青空駐車と車庫の中間の構造です。建物には分類されないので固定資産税がかからず、設置後の維持にかかる費用の負担が少ない傾向です。設置に使用する素材も車庫に比べて少ないので、総合的な設置費用も安く抑えられるでしょう。

しかし、壁がないため外部との遮断ができるわけではなく、横から飛んでくる雨や石などから車を守ることはできません。車の日焼けや色褪せ防止のためと思って設置したら、日差しの角度で直射日光を浴びてしまったということもあるかもしれません。

また、焼き肉をするときなどにタープの代わりとして日陰を利用することはできますが、周囲の視線を遮れないのが不便に感じられることもあります。カーポートの一番の良さは設置時の手軽さやコスト面というところです。

車庫の特徴

車庫はひとつの空間を作り上げられるもので、屋根や壁を設置するため建設物となり、固定資産税もかかります。費用面ではカーポートに比べて高くなってしまう車庫の設置ですが、その分利便性が高いのが人気を集める理由ではないでしょうか。

車庫は壁があるため外部と遮断したスペースを確保することができ、防犯性を高めることが可能です。また、カーポートでは剥き出しになってしまう横側からの雨や石の侵入を防ぐことができるので、車を守る役割もこなします。

また、車の修理をしたりタイヤ交換をしたいときも天気や時間を気にせずにできるようになり、

工具類を保管する際も車庫内で完結できるでしょう。空間を上手に使うことで自宅の横にある趣味部屋のように使用することも可能なので、用途に合わせて使い勝手が広がります。

地域に適したカーポートや車庫を建てよう!

北海道ならカミイエ農機具製作所へ

カーポートや車庫を設置したいと思ったときに、自分の住んでいる地域に適した強度が分からないこともあるでしょう。積雪の多い北海道は、雪の重みに耐え抜く強度が必要です。北海道の道北を拠点に活動するカミイエ農機具製作所では、北海道の地に適した建物の設計を日々研究しています。

雪の多い地域だからこそ、実際に積雪に耐えられず崩れてしまった建物を目の当たりにする機会があり、より多くの経験と知識を育み生かす努力を行っています。道北や上川管内を基本として活動していますが、ご依頼に対応できる地域は受注状況等によって変動するためお気軽にご相談ください。

お客様に合わせた提案をさせていただきます

安いカーポートを建てたいと思っても、市販品がその土地に合うとは限りません。カミイエ農機具製作所ではお客様にとって最善の提案ができるよう努力していますので、市販品のほうが安くて十分設置できると判断できる状況であればそちらをおすすめすることがございます。

お客様にお喜びいただくことを優先してご提案させていただいておりますので、「市販品にするかオーダーメイドにするかの判断に迷う……」「安くて十分な強度を得るにはどれが良い?」などのように疑問がある方は、まずは下記フォームからお問い合わせください。

>>お問い合わせはこちら

まとめ

カーポートは駐車する予定の台数や優先したい要素によって、選べる種類や価格帯も異なります。どのような駐車スペースを作りたいか、いくらを予算として検討するか、設置する場所はどのような環境なのかを確認し、適切なカーポートを選びましょう。

条件によってはカーポートよりも車庫が適している場合や、既製品よりもオーダーメイドのほうが適しているケースも少なくありません。カミイエ農機具製作所では、車庫やカーポートの設置、農舎などの設置にも対応していますのでお気軽にご相談ください。

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