雪止め金具とは?種類の特徴や設置する際のポイント

農業ノウハウ

雪の降る地域では冬季を迎えると、凍った路面による足元の滑りやすさだけでなく、屋根からの落雪に巻き込まれないようにと配慮して過ごすことでしょう。また、建物を管理している場合は、通行人や近隣への配慮として落雪対策を行い、安全への配慮も必要となります。

そこで、この記事では落雪対策を行う手段のひとつである「雪止め金具」の種類や特徴についてご紹介していきます。メリットやデメリットを確認し、状況にあった落雪対策を行いましょう。

雪止め金具の設置を検討しよう

落雪の恐ろしさ

冬シーズンになると、「落雪に巻き込まれた」などの事故が起こる報道を耳にしたことがあるかもしれません。令和3年度北海道雪害対策連絡部が2022年2月に発行している「雪による被害状況(北海道)」によると、令和4年1月31日までの速報値では死傷者合計数182人となっています。

また、死者の発生状況では落雪被害以外のケースもありますが、「屋根から雪とともに落下」や「落雪の下敷きになった」などのように落雪対策時や落雪による事故の報告もあります。

参考:04_【北海道資料】雪による被害状況./令和3年度北海道雪害対策連絡部pdf

雪止め金具の役割

雪止め金具は屋根から雪が滑り落ちることを食い止める役割があり、主に以下のようなメリットが見込めます。

  • 落雪しにくくなる
  • 落雪前の雪下ろしなどによる落雪対策が行いやすくなる
  • 落雪による雨どいや軒やアンテナなどの破損リスクを軽減できる

このように、雪止め金具がない屋根に比べて、雪を屋根から滑り落ちにくくすることで落雪被害の対策が行いやすくなる特徴があります。

雪止め金具の種類

先付けタイプ

雪止め金具の取り付けは、屋根の設置と同時に行う「先付けタイプ」と、屋根の設置後に取り付ける「後付けタイプ」の2つに分けられます。

一般的には屋根の設置と同時に取り付けたほうが手間が少なく、取り付けを考慮した設計で屋根を設置できることから先付けできたほうがよいでしょう。

後付けタイプ

雪止め金具はすでに設置されている屋根にも取り付けることが可能ですが、後付けする際は屋根に穴をあけるなどの対応を行う傾向があり、後に雨漏りなどが起こってしまうケースも考えられます。

また、後付けする場合も足場を用意する必要があり、その費用などもかかることでしょう。そのため、先付けと後付けを選択できるタイミングであれば、先付けタイプを選択することがおすすめです。

雪止め金具を設置するときのポイント

雪止め金具の設置が向いている地域

雪止め金具などの落雪対策は、「豪雪地域や雪の降る地域だけの設置で良いのではないか」と思われる方もおられるでしょう。しかし、雪の降りにくい地域であっても突然の積雪に見舞われることがあります。

また、雪の扱いに慣れていない地域では、より被害が拡大しやすくなる懸念があることから、事前に対策を行っておくことがおすすめされる傾向があります。

雪止め金具の費用の目安

雪止め金具の設置を検討する際は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。かかる費用は以下の状況で変化します。

  • 取り付けを行う屋根の面積
  • 取り付ける雪止め金具の種類
  • 取り付けに必要な足場の状況

これらの金額は利用する業者や建物の状況によって大きく変化する部分ではありますが、一例として建坪30坪くらいで「10~30万円」や「15万円前後」といった目安が提示されている傾向があります。

雪止め金具を設置するメリット

落雪トラブルを軽減できる

雪止め金具の魅力は、屋根から雪が滑り落ちにくくできることです。全ての落雪を無くせるわけではありませんが落雪しにくくすることで、「落雪被害が発生する前に雪下ろし作業を行う」などの対策を行うタイミングが掴みやすくなります。

また、雪を滑り落とさずに対応することで、雨どいなどへのダメージを軽減し、軒周りの破損を回避しやすくできるメリットもあります。

場所をとらない

雪止め金具は屋根に直接取り付けることから、自宅周辺の面積が狭い場合であっても利用できるアイテムです。また、屋根に取り付ける金具は外観に馴染みやすいものが多く、建物の外観や家の印象を保ちやすい傾向があります。

そのため、雪が少ない地域であっても比較的取り入れやすい落雪対策のひとつと言えるでしょう。

雪止め金具を設置するデメリット

屋根周りの破損を招くケースがある

屋根から雪が滑り落ちにくくできる雪止め金具ですが、屋根の上に雪を留めることから場合によっては屋根の破損を招いてしまう可能性もあります。

考えられるパターンとしては重みを増した積雪が屋根の上に残り続けることで屋根に負担がかかり、重みに耐えられなくなるケースなどです。

雨漏りを起こすケースがある

雪止め金具の設置は屋根に穴をあけることがあり、取り付け方によってはすきまから水が入り雨漏りを起こすケースがあります。そのため、DIYによる雪止め金具の設置を行う場合は、万が一の際に追加の修繕費が発生してしまう可能性もあることから慎重な判断を行いましょう。

また、このようなケースを避けるためにも、先付け可能な場合は先付けを優先的に検討することや、設置を検討する際は信頼できる業者を選ぶとよいでしょう。

雪が多い地域なら雪止めフェンスの設置を検討しよう

雪止めフェンスは外付けできる

落雪対策には雪止め金具のように屋根の上に取り付けるものだけでなく、落雪させながら落雪範囲を絞る「雪止めフェンス」もあります。屋根からの落雪を塞き止めることから、滑りのよい屋根であれば雪下ろしを行う手間や雪の重みによる屋根への負担がかかりにくい特徴があります。

そのため、積雪の多い地域などでは冬シーズンの雪の悩みの軽減に繋がります。一方で、雪止めフェンスは直立した状態での設置となるため、設置が甘い場合は落雪の衝撃に耐えられずに倒れてしまう可能性もあるためDIYなどでの設置はおすすめできません。

北海道の大雪はカミイエ農機具製作所におまかせ!

カミイエ農機具製作所は農機具や鉄骨工事を手掛けており、積雪の多い道北地域に対応できる仕組みを日々研究しております。立地条件や建物の形状などに合わせた最善のご提案を心掛けながら活動していますので、雪止めフェンスの設置などを検討されている方はぜひご相談ください。

また、活動範囲は道北や上川管内などのエリアを基に手掛けており、ご依頼いただく時期や受注状況によってお受けできるエリアが変動するため、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

まとめ

春夏秋冬で景色が変わる日本では、冬シーズンの雪の悩みを感じる方も少なくないでしょう。落雪対策を行う際は、周囲の状況や目的に合わせたアイテムを設置することがおすすめです。

北海道の降雪量に対応した雪止めフェンスの設置を検討される方は、道北や上川管内をベースに活動しているカミイエ農機具製作所にご相談をお願いします。お問い合わせは下記お問い合わせフォームやLINEなどに対応していますので、お気軽にご利用ください。

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